寄生虫名 Unidentified didymozoon(未同定のディディモゾーン科吸虫
分類学 扁形動物門、吸虫綱、ディディモゾーン科
宿主名 マサバ(Scomber japonicus
寄生部位 鰓弁
肉眼所見 鰓弁に、長さ約1.0-2.0 mmで細長い橙黄色のシストが見られる(写真1)。
寄生虫学 シスト内には、径が約150μmひも状虫体が存在している(写真2)。虫体の内部には楕円形の卵が多数存在し(写真3)、虫卵の大きさは長径約15 μm、短径約10 μm。生活環は不明。
病理学 宿主に対する害作用はないと思われるが、詳細は不明である。
人体に対する影響 人間には寄生しないので、食品衛生上の問題はない。
診断法 鰓上のシストと虫体を確認する。

写真2.鰓シスト内にみられる紐状の虫体。

写真1.マサバの鰓弁に寄生したディディモゾーン吸虫(矢印)

または

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写真3.ディディモゾーン吸虫の虫卵