魚病学研究室では、魚介類の感染症を研究しています。

本研究室では、養殖並びに野生の魚介類の感染症、特に寄生虫病を中心に病原生物学的研究を行っています。様々な病気を研究対象としていますが、「魚介類の病気とどのように闘うか?」ということが共通の問題意識です。研究手法は病気ごとに大きく異なっており、野外調査、形態観察、感染実験、細胞培養、分類学、分子生物学、漁業者への聞き取りやアンケート等々、様々な技術・手法を組み合わせて研究を行っています。

News!

R5.9.11-14 21st International Conference on Diseases of Fish and Shellfish (EAFP XXI)がスコットランド・アバディーンで開催されました。
本研究室からは
        
  • Rearing density in a specific period determined Francisella halioticida infection of juvenile Yesso scallops Mizuhopecten yessoensis(伊藤)
  • Target protein expression on Tetrahymena cell-surface using the signal peptide and GPI-anchor sequences of a immobilization antigen of Cryptocaryon irritans(渡邊)
  •         
  • Effect of light exposure on the circadian pattern in theront excystment of Cryptocaryon irritans (小竹)
  • Perkinsus olseni requires glycine betaine from the host Manila clam Ruditapes philippinarum for proliferation (劉)について発表を行いました。
  • R5.9.2-3 令和5年度日本魚病学会秋季大会が東京大学農学部弥生講堂で開催されました。
    本研究室からは
            
  • 海産白点虫の日周性形成に関わる光強度と光受容体の探索(小竹)
  • Differences in glycine betaine requirement for proliferation among protozoan parasite Perkinsus olseni isolates(劉)
  •         
  • 天然のアワビ類におけるAbalone asfa-like virus 感染保有状況調査(永瀬)
  • について発表を行いました。
    R5. 8. 14 シュードモナス属細菌由来リポペプチド(Biokos)の海産白点虫に対する有効性を示した論文が、Journal of Fish Diseases誌に掲載されました。(渡邊:Sundew ApSとの共同研究)要旨
    R5. 8. 11 原虫Perkinsus olseniの増殖に必要な宿主由来分子"グリシンベタイン"の同定に関する論文が、Parasitology誌に掲載されました。(劉)要旨
    R5. 7. 22 寄生性繊毛虫の模倣体作製に向けた基盤的手法の確立を示した論文が、Molecular Biotechnology誌に掲載されました。(渡邊:帯広畜産大学原虫病研究センターとの共同研究)要旨
    R5.3.31 本研究室の良永知義教授が今年度をもって定年退職されました。長い間ありがとうございました。今後は、農学国際専攻にて特任教授に着任されます。
    R5. 3.14-15 令和5年度日本魚病学会春季大会が日本大学生物資源科学部で開催されました。     
    本研究室からは
            
  • Anisakis simplex sensu strictoの連続培養法の開発(良永)
  • 北海道東部海域に導入した宮城産マガキにおける卵巣肥大症の発生(伊藤)
  •         
  • クロアワビ種苗生産における受精卵作出から中間育成終了までのAbalone asfa-like virus感染状況調査(永瀬)
  • テトラヒメナを用いた偽海産白点虫の作製に向けた研究(渡邊)
  • Anisakis simplex sensu stricto (s.s.)およびA. pegreffii 3期幼虫の生残に対する水温の影響(池淵)
  • について発表を行いました。
    R4. 12. 15 朝鮮半島南部のアサリの消化管上皮に寄生する原虫Eomarteilia granulaに関する論文が、Diseases of Aquatic Organisms誌に掲載されました。(伊藤:Jeju National University(韓国)との共同研究。)要旨
    R4. 6. 1 ムラサキイガイからのPerkinsus beihaiensis単離培養株とその培養法の確立を示した論文が、Diseases of Aquatic Organisms誌に受理されました。(劉・前田・良永・伊藤)要旨
    R4. 5. 1 渡邊勇歩先生が当研究室の助教に着任しました。
    R4. 3. 6-7 令和4年度日本魚病学会春季大会がオンラインで開催されました。(担当:東京海洋大学)
    本研究室からは、
  • 中間育成期間におけるクロアワビの死亡とAbalone asfa-like virus感染状況調査(永瀬)
  • ムラサキイガイからのPerkinsus beihaiensis培養株確立及び培養法の改良(劉)
  • について発表を行いました。
    R4. 2. 12 国内のトラフグ属に寄生する7種類のHeterobothrium属寄生虫に関する論文が、Systematic Parasitology誌に掲載されました。(伊藤:目黒寄生虫館との共同研究)要旨
    R4. 1. 4 アルゼンチンのイガイ類に寄生するPerkinsus olseni に関する論文が、Aquaculture誌に掲載されました。現在までのところ、本種の報告としては最南端のものになります。(伊藤:IBIOMAR(アルゼンチン)との共同研究)要旨
    R3. 12. 9 脂質存在下にてアサリに寄生するPerkinsus olseni の遊走子嚢への発達が促進されることを示した論文が、Invertebrate Pathology誌に受理されました。(前田・良永・伊藤)要旨
    R3. 11. 21-22 第54回日本原生生物学会がオンラインで開催され(担当:高知大学)、本研究室から前田が発表を行いました。
  • 海産貝類に寄生するPerkinsus olseniの感染体形成時の脂質要求性から考えられる伝播機構(前田)
  • R3. 10. 24 海産白点虫のシステインプロテアーゼをコードしたDNAワクチンが本虫の感染を抑制することを示した論文がAquaculture誌に受理されました(渡邊・高田・小竹・伊藤・良永)要旨
    R3. 9. 11-12 令和3年度日本魚病学会秋季大会がオンラインで開催されました。(担当:北海道大学)
    本研究室からは、
  • 中間育成時のホタテガイ稚貝におけるFrancisella halioticida感染調査(古本)
  • 海産白点虫のセロント放出における光照射と概日リズム(小竹)
  • について発表を行いました。
    R3. 7. 5 異体類に寄生する単生類の新属(Paraheterobothrium属)設立に関する論文がSystematic Parasitology誌にに受理されましました(伊藤:目黒寄生虫館、Universidad de Antofagastaとの共同研究)。要旨
    R3. 3. 20-21 令和3年度日本魚病学会春季大会がオンラインで開催されました。(担当:日本獣医生命科学大学)
    本研究室からは、
  • Perkinsus属原虫は脂質存在下で遊走子形成が促進される(前田)
  • マガキ卵巣肥大症原因寄生虫Marteilioides chungmuensisのゲノム情報取得の試み(北川)
  • 北海道南部海域におけるホタテガイのフランシセラ感染症の季節性(河原)
  • 海産白点虫プロテアーゼの感染防御抗原としての有効性(渡邊)
  • について発表を行いました。
    R3. 3. 17 海産白点虫のセロント(感染幼虫)とトロホント(寄生期虫体)で高発現する4種のプロテアーゼが本虫の寄生プロセスに関与すること、これらプロテアーゼが感染防御抗原としての有効であることを示した論文がAquaculture誌に受理されました(渡邊・伊藤・良永)要旨
    R3. 3. 11 国内で発生しているホタテガイのフランシセラ感染症の原因細菌は、アワビ類由来の株とは性質が異なることを明らかにした研究が、Diseases of Aquatic Organisms誌に掲載されました。(河原・良永・伊藤:東京大学水圏生物工学研究室との共同研究)要旨
    R3. 1. 29 魚病学研究室の卒業生であるKay Lwin Tun 教授(ミャンマー、ヤンゴン大学)が2020年度日立財団アジアイノベーションアワード・奨励賞(受賞タイトル:ミャンマーにおける水生生物科学研究の展開)を受賞されました。
    R3. 1. 27 愛南町(愛媛県)水産セミナーにおいて、良永がアコヤガイ養殖漁業者に向けてのオンライン講演「二枚貝における防疫の重要性 -持続可能なアコヤガイ養殖の再構築にむけて-」を行いました。
    過去のNews
    写真(上段左から)
    カイヤドリウミグモ幼生、マダイ養殖場、白点病に罹病したマダイ、海産白点虫 Cryptocaryon irritans
    有明海の干潟、アサリ、カンパチ

    進学希望の方へ

    研究室訪問は随時受け付けています。興味のある方は、お気軽にご連絡ください。

    大学院入学試験情報は水圏生物科学専攻ウェブサイトの入学・進学案内を参照してください。

    連絡先