病原体名 | Candida sake(カンディダ・サケ) |
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分類学 | 不完全菌類、不完全糸状菌類 |
宿主名 | サケ科魚類 |
病名 | 胃鼓張症 |
感染部位 | 胃 |
肉眼所見 | 腹部が異常に膨張する(写真1)。 |
真菌学 | 卵形(3-4×3.5-6 μm)または長卵形(2-3×6-15 μm)の酵母の1種である(Hatai and Egusa, 1975; 畑井、2006)。菌糸を作る。 |
病理学 | 胃壁は薄く半透明になり、内部にガスが貯留する。胃の内壁は「びらん」し、粘膜が欠損する(粟倉・木村、1972)。腹部膨張のため、正常に遊泳、摂餌できなくなる結果、衰弱死する(畑井、2006)。 |
人体に対する影響 | 人体に対する影響はない。 |
診断法 | 胃内の酵母を確認する。 |
その他の情報 | 人為感染により病気が再現できていないので、詳細は不明である。 |
参考文献 |
粟倉輝彦・木村喬久(1972):池中養殖ヤマベに発生した胃拡張症について。魚病研究、6、121-124. |
または
(写真提供者:粟倉輝彦)
写真1.胃鼓張症を呈したサクラマス