(写真提供者:石原幸雄(1))

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または

写真3.シストから摘出された吸虫のメタセルカリア

写真1.鰭に吸虫シスト(矢印)が寄生したマアナゴ.

寄生虫名 未同定の吸虫
分類学 扁形動物門、吸虫綱
宿主名 マアナゴ(Conger myriaster
寄生部位
肉眼所見 鰭に、大きさ1.0-1.5 mmで白色の粒状異物が観察された(写真1)。
寄生虫学 粒状異物は吸虫のメタセルカリア(被嚢幼虫)が宿主の結合組織によって被包されたものである(写真2)。メタセルカリアはとっくり形で、前端に口吸盤状の構造を備えている(写真3)。成虫が得られていないため、種の同定はされていない。生活環も不明である。
病理学 未報告
人体に対する影響 アナゴから人間に寄生する吸虫はこれまでに知られていないので、食品衛生上の問題はないと考えられる。

診断法 シスト内の虫体は前端に口吸盤状の構造がみられたため、吸虫であると診断された。
その他の情報 山陰沖で漁獲された天然マアナゴに見つかった。

参考文献 なし

写真2.鰭から摘出された吸虫シスト