寄生虫名 | Kudoa sp. |
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分類学 | ミクソゾア門、粘液胞子虫綱、多殻目 |
宿主名 | マゴチ(Platycephalus
sp.)、 コイチ(Nibea albiflora) |
病名 | 筋肉クドア症 |
寄生部位 | 体側筋肉 |
肉眼所見 | 1-2 mmの白色または淡黄色の球形シストが多数形成される(写真1)。それとは別に、大きさが約0.5 mm以下の褐色ないしは茶色を呈する楕円形のシストが観察されることもある(写真1)。 |
寄生虫学 | シストの内部で多数の胞子が産生される(写真2)。胞子の幅約10.5μm、長さ約8.5 μm。4個の極嚢の大きさは、長さ約2.5 μm、幅約3.7 μm。生活環は不明。無脊椎動物の宿主が介在すると推測される。 |
病理学 | 未報告 |
人体に対する影響 | 人間には寄生しないので、食品衛生上の問題はない。 |
診断法 | シストをつぶしてウェットマウントで胞子を確認する。標本はスメアにしてギムザ染色またはディフ・クイック染色する。 |
その他の情報 | シストと胞子の形態がマダイ等で報告されているKudoa iwataiに極めて似ているため、本種もK. iwataiである可能性が高い(桃山・天社, 2006)。 |
参考文献 | 桃山和夫・天社こずえ (2006): 山口県沿岸域および湖沼河川で採集された異様な外観を呈する天然魚介類の寄生虫およびその他の異常. 山口県水産研究センター研究報告第4号(別刷), 143-161. |
(写真提供者:桃山和夫)
写真2.マゴチから得られたKudoa の胞子
写真1.マゴチ筋肉に見られるKudoa のシスト
または