寄生虫名 | Posthodiplostomum sp. |
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分類学 | 扁形動物門、吸虫綱 |
宿主名 | コイ(Cyprinus carpio) |
寄生部位 | 筋肉、皮膚 |
肉眼所見 | 筋肉内に白色粒状のシストがみられた(写真1)。 |
寄生虫学 | シストは吸虫のメタセルカリア幼虫である(写真2)。Posthodiplostomum属吸虫には、いわゆる黒点病として知られるものもあるが、種レベルでの同定はできなかった。一般的に、Posthodiplostomum sp.の第1中間宿主は巻貝、第二中間宿主は魚類で、終宿主は鳥類などとされる。 |
病理学 | 魚に対する病害性は低いと考えられる。 |
人体に対する影響 | Posthodiplostomum属吸虫で人に寄生する種類は知られていない。 |
診断法 | 筋肉内の虫体を摘出して圧平標本を作製し、吸虫であることを確認する。 |
(写真提供者:粟倉輝彦)
写真1.メタセルカリア幼虫の寄生を受けたコイ筋肉。
または
写真2.Posthodiplostomum sp.のメタセルカリア