| 病原体名 | Saprolegnia spp.(サプロレグニア) |
|---|---|
| 分類学 | 卵菌門、卵菌綱、ミズカビ科 |
| 宿主名 | サケ科魚類、アユ(Plecoglossus altivelis)、ウナギ(Anguilla japonica)、コイ(Cyprinus carpio)。 |
| 病名 | ミズカビ病 |
| 感染部位 | 体表、鰭 |
| 肉眼所見 | 頭部や尾部に綿毛状の菌糸塊が観察される(写真1、2)。 |
| 真菌学 | 主に見られるのはS. parasiticaやS. diclinaであるが、写真はS. shikotsuensisである。通常は無性的に増殖するが、まれに有性生殖も行う。体表で発育する菌糸の先端に形成される遊走子嚢から遊走子が水中に遊出し、いったん休眠した後、二次遊走子が遊出して魚に感染する。有性生殖を行うときは、長円形の造卵器が形成される(畑井、2004)。 |
| 病理学 | 患部は表皮が剥離して真皮が露出し、筋肉深部まで菌糸が伸張した結果、浸透圧調節機能が破壊されて死に至る(畑井、2004)。 |
| 人体に対する影響 | 人体に対する影響はない。 |
| 診断法 | 患部の菌糸体を確認する(写真3)。 |
| その他の情報 | |
| 参考文献 |
畑井喜司雄 (2004): 真菌病. 魚介類の感染症・寄生虫病(若林久嗣・室賀清邦編), 恒星社厚生閣, pp. 263-284. |

(写真提供者:粟倉輝彦)

または
写真3. Saprolegnia shikotsuensisの菌糸

写真2.ミズカビにより欠損したヒメマスの尾鰭

写真1.尾部にミズカビ寄生を受けたヒメマス