寄生虫名 ウオビルの仲間
分類学 環形動物門、ヒル綱
宿主名 ボラ(Mugil cephalus
寄生部位 体表
肉眼所見 ボラの体表に吸着しているヒルが観察できる(写真1)。
寄生虫学 分類群は不明であるが、細い頸部と太い胴部に分かれ、前後吸盤がともに体から区画されている特徴(写真2)から、ウオビル(Ichthyobdella sp.)、ヒダビル(Limnotrachelobdella sp.)、またはそれに近縁な種類と考えられる(椎野、1969)。
病理学 宿主と比べて虫体のサイズが大きいので、付着や吸血による影響が考えられるが、不明である。
人体に対する影響 人間には寄生しないので、食品衛生上の問題はない。
診断法 虫体の圧平標本を作製して形態学的な観察を行う。
その他の情報 三重県の汽水域で採集されたボラに発見された。
参考文献 なし

または

(写真提供者:池竹弘旭)

写真1.ボラの体表にみられるヒル

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写真2.ボラから取り出したヒル虫体